BACK


闇の落とし子

星の影 欠けゆく月
黒く壊れた 月の民
崩れ落ちる 指先の
爪から産まれた 落とし子

その子の姿は
目2つ、耳2つ、口ひとつ
人間と変わらないが
光の下で生きられない

と、彼は言うが
どこから見ても
彼はヒトだ 人間なんだ
だけども彼は
今日も闇夜
欠けゆく月を見つめる

闇に喰われ 欠けゆく月
僕は壊れた落とし子
いつの日にか 星の扉
開いてあそこに帰ろう


星の扉 開いたなら
そこは楽園さ 黒い月
星を喰らう 異形の群
そこが僕らの 楽園さ

星の影に 喰われた月
僕は壊れた落とし子
ここが僕の 楽園さ
ここが僕らの故郷なのさ


と、彼は言うが
どこから見ても
彼はヒトだ 人間なんだ
影に染まりきることさえ無いままに
喰い荒らされてゆく

その子の姿は
目も耳もない 腕ひとつ
ある意味 人間とは
そう違わない 気もする


作詞/作曲:権兵衛る