Note #22
以前、生成AIに関して過去の記事でいろいろ話していたのですが、そのことについて少し反省中です。
※この記事は「画像生成AI」に関する話題を含みます。
如何なる立場の方であれ、自分と立場の異なる意見を見たくない、許せないという方はご覧にならないようお願いします。
あの記事を公開した当初、というより書いている最中は割かし本気で火達磨になる覚悟でした。私の知人には、画業で生計を立てている方もいれば技術開発の中でAIを研究している方もおります。なので「推進」「反対」といった意見がそれぞれにとって切実なものであることを承知しているだけに、「推進or反対の議論には付き合えません」などと言い切れば両側からぶん殴られても文句は言えないだろうと思ったからです。
とはいえ「自分の意見をいつまでも濁しておくのはどうなんだ?」という思いもあり、いい加減ちゃんと向き合っておかないと…という具合にあれを書いて公開した次第だったのですが…。
そんな覚悟とは裏腹に、あの記事はどういうわけか情報商材系の方々からたくさん「スキ」をいただいております。知り合いではない初見の方からの「スキ」は、そのほとんどがアフィリエイト絡みのアカウント、つまり「生成AIで簡単にお金を稼ぐ方法を伝授しますよ」などと謳っている人達、ということです。
正直、なんかショックでした。何せあの記事では、生成AIという技術の是非以上に「おれは人類のクリエイティブを信じるぜ!」という話にかなりの尺を割いていたはずだったので。なぜなら先にも述べた通り、私の知りうる範囲で積極的な「推進派」「反対派」は、いずれも分野は違えど創造的な営みを生きがいとしている方が殆どだからです。つまりあの記事は「生成AIの是非を議題とする人々は、何らかのクリエイティビティと共にある」という文脈を大前提として綴ったものでした。
けれど、実際にあの技術で富を掻っ攫っている人々にそういった機微など微塵もないようで、ただただ生成AIと名が付く記事には見境なく「スキ」を押して回っておられるようでした。商魂逞しいとは思いますが、理解しがたい感覚です。
とはいえ、そうった非生産的なビジネスがそれなりの規模で実在するという厳しい現実が見えていないまま、曖昧な意見を放ってしまった自分の落ち度も否定はできません。
今はとにかく、それが反省点です。いろんな意味で勉強になりました。