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8

青い海は血の色
夕闇は死の色
暗い、くらい 煙を吐き、
真昼の天に誇示する
光よ―、


感覚の延長は
四方へ、八方へ
それは再会を待つ
私の断片

物怪の如く、
(顕在し、)
その眼は敏く
(偏在し、)
この手の届く限り
すべてを解せるはずなのに、


青い海は血の色
夕闇は死の色
暗い、くらい 煙を吐き、
真昼の天に誇示する
私は此処にいると
(光よ)

水底の私に
折れる骨などなく
ひび割れる心もなく
(心もなく)
沈むアナタを待つ
(溺れる)
光よ―

紅の 海と空
重い 鐘の音
やがて海へ沈む
すべて沈んでゆく

分岐するこの腕は
(暗闇の海の底)
私の傷痕
(青くまたたく)
引き裂かれた自己の
(栄光と繁栄が)
復元の機序
(焦げ付いて消えない)

海は私の色
夕陽はアナタの色
交わるはずのない
その血の系譜
日没の色は虚しく
儚い夢の名残り


青い海は血の色
夕闇は死の色
暗い、くらい 煙を吐き、
どうか天に迎えを
(真昼の天に誇示する)
私は此処にいると
(光よ)

水底の私に
折れる骨などなく
砕け散る心もなく
(心もなく)
溺れるアナタを待つ
(溺れる)
「光よ―」

この腕はわたしの自我の断片
引き裂かれた自己の自壊の機序
そして運命、


作詞/作曲:権兵衛る