誰かに、一枚一枚と
試されるよう
摘まれてゆくのに
大丈夫、上手くいくよ
なんて、
心にもなく告げる
キミは花
誰もが、高嶺の花のようで
誰もが、ガラスの靴にお似合いで
誰もが踵を削ぐように、
根を落とし、
茎を折り、
みずから棘を削ぎ、
其処にいると知ったあの日。
根も葉もない噂話に
花を咲かすこともなく。
すべてを
忘れるように
花瓶の外にいさせて。
ぺんぺん草に、
生まれたいと願うたび、
天を仰いでは
靴底を舐める
置かれた場所の
見晴らしが全ての
そんな自由
なにが自由だ
呪いだと
わかっていたけれど、
ガラスの靴よりも
赤い靴えらんで。
誰もが踵を削ぐように、
根を落とし、
茎を折り、
みずから棘を削ぎ、
そこにいると知ったから。
つめたく
降り注ぐ涙が
花道をぬかるませる
ひとりでに踊る足を―、
切って落としてくれるな
ぺんぺん草に、
生まれたいと願うたび、
天を仰いでは
靴底を舐める
えらんだ場所で
花開いただけの、
そんな自由―
なにが可笑しいか?